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仏事・法要について

仏壇や仏具、それぞれの意味や法要や行事についてなど幅広くご説明いたします。

 

宗派の違い

仏教の究極の目的は 人間も持つさまざまな苦悩を解決して「仏陀(ぶっだ)」(真理に目覚めた人)になることです。
しかし、宗派とは 仏陀になるには、どんな修行をすればよいか、どの経典を拠り所とすればよいか、 そして、仏陀になれる時期はいつなのかなどについて、考え方の相違が出てきます。
そこで、約三千あるといわれる経典の中からこれぞというものを選び出して、 各自の体系を作り上げていきました。これが宗派の始まりです。

主な宗派とその概要

真言宗 中国で密教の奥義を皆伝されて帰朝した空海は、京都の高雄山寺に住したのち、高野山に金剛峰寺、つづいて京都に東寺をひらきました。空海はこれらを根本道場として真言宗の高揚につとめ、ひろく社会的・文化的活動もおこないました。真言宗は平安時代を通じて栄え、教理・儀式・仏教芸術などの各方面にも大きな影響を及ぼしました。
禅宗 大乗仏教の1宗派で、禅(具体的には座禅)によって精神的安定を得て悟りにいたることを目的としています。不立文字(ふりゅうもんじ)を原則とするので、他宗のように中心的経典はたてていません。また、悟りの機微は師から弟子にうけつがれるとする師資相承、師の心を弟子につたえるとする以心伝心、文字に書いた教えだけでなく全人格的な教えが必要だとする教外(きょうげ)別伝など、種々の特徴をもつ宗派でもあります。
天台宗 現在の日本仏教のほとんどの母胎となった大乗仏教の一宗派で、中国で成立し、日本では独自の発展をとげました。天台法華(ほっけ)宗、台宗、法華円宗とも呼ばれます。
奈良時代の天平勝宝六年に唐の僧鑑真(がんじん)が初めて伝え、後、平安初期の延暦二三年に僧最澄が唐へ渡り、翌年帰朝して、比叡山に延暦寺を建てて日本天台宗を開創しました。
日蓮宗 日蓮宗は「法華経」を最高の経典とし、その中でも「妙法蓮華経」をよりどころとしており、歴史上の釈迦ではなく、はるかな昔にすでに成仏をとげた本性としての釈迦仏の存在を強調しました。そして、この仏に帰依(きえ)して「南無妙法蓮華経」ととなえて善行をつむことが救いとなるとし、その積極的な実践を奨励しました。また、個人の救済だけでなく、社会や国家全体の救済を主張したところにも特徴があります。
浄土宗 日本仏教の一宗派で、平安末期、法然房源空が開いた浄土教系の宗派です。無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経の三部経を基本の経典とし、中国の善導によりどころを置いて、難易二道、聖浄二門の対立を通して、南無阿弥陀仏の名号を念仏すれば極楽浄土に往生できると説き、戒律や造寺造仏の不要を主張し、時の大衆に広く受け入れられました。
浄土真宗
西本願寺派
宗祖親鸞聖人の墓所である大谷本廟を発祥とする本願寺(西本願寺)を本山としており。末寺数は10497か寺を数えます。信者数約694万人は浄土真宗(真宗)の各宗派中最大であり、また、仏教系の宗教法人の中でも最大数を誇ります。
宗教法人全体でも、神社本庁についで2番目に多く(2000年12月31日現在)、歴史的経緯からみても、浄土真宗(真宗)の本流となる宗派といえます。
浄土真宗
大谷派
浄土真宗の一派で、京都・六条烏丸にある真宗本廟(東本願寺)を本山としています。浄土真宗本願寺派(通称「お西さん」、「本派」、「西本願寺」)との区別の便宜上、「お東さん」、「大派」などと呼ばれています。
本山の真宗本廟も、同様の理由により、本願寺の東西分派以降、「東本願寺」と通称されています。
神道 日本人の民俗宗教で、日本の風土にむすびついた神を主要な崇拝対象としています。神道は神への信仰を中心としていますが、教祖や教団、教義をもつ創唱宗教のように確立した体系を持ちません。
日本人の習俗や伝統と同一視されることもあり、多くの日本人にとって、神道が宗教として強く意識されることはなく、ほかの宗教との使い分けの中でなされる伝統的な生活習慣にもとづく宗教的実践であります。

季節ごとの仏教行事

現在はイベント色が強くなり、形骸化してしまっている面もありますが、仏事とは本来、祖先に対する感謝の心をあらわすことであり、今自らが生きていることの意味を考える場でありました。宗派による違いなどもありますが、ここでは主立ったものを紹介させていただきます。

・お正月(1月1日)
・春の七草(1月7日)
・節分(2月3日 二十四節気のひとつである立春の前日)
・お中元(7月13日~7月16日 盂蘭盆会[うらぼんえ]ともいいます。)
・十五夜(新暦10月1日 旧暦では8月15日 中秋の名月ともいいます。)
・七五三(11月15日)
・冬至(暦では12月22日頃 二十四節気のひとつ)
・除夜の鐘(12月31日 大晦日)

 

お盆の行事(参考例)

7月31日 ●夕方から提灯を吊り灯りを灯します。

仏壇の盆日(8/12夕方~8/16夕方)

8月12.13日 ●祭段、精霊棚の準備夕方、門前でオガラを炊いて仏様をお迎えします。
 ※新盆の方は、12日、一般の方は13日に行います。

~オガラ作法の例~
海や川等のきれいな砂を、焚かれる場所に盛り、盛った砂の上でオガラを焚きます。

8月16日 ●夕方迎え火と同じ様にオガラをを燃やし、仏様をお送りします。
 (仏様があの世へ無事に着くようにとの願いをこめて)
 (初盆でない方)提灯を片付け。

●祭段、精霊棚を片付ける。

8月30日 ●夕方まで提灯の灯りをともします(新盆の方)
8月31日 ●提灯を片付けます。

 

開眼法要

仏壇を購入したら「入仏法要」「開眼法要」を行います。
ご本尊を安置する場所が用意できたというよろこびとその徳を讃える法要といえます。
古いお仏壇から新しいお仏壇にご本尊を移動する場合は「還座座(還仏)法要」といい、入仏と同様の法要を行います。

 

年忌法要の種類

年忌(ねんき)法要とは、日本の仏教において、亡くなった親族に対して、繰り返して行われる法要、追善供養の中でも何年かに一度行う法要のことをいいます。

1周忌 死亡からの1年後に執り行います。
三回忌 死亡からの2年後に執り行います。
七回忌 死亡からの6年後に執り行います。
十三回忌 死亡からの12年後に執り行います
十七回忌 死亡からの16年後に執り行います。
二十三回忌 死亡からの22年後に執り行います
二十七回忌 死亡からの26年後に執り行います。
三十三回忌 死亡からの32年後に執り行います。
五十回忌 死亡からの49年後に執り行います。

三十三回忌、あるいは五十回忌を最後の年忌にするのが一般的であり、それを「弔い上げ」、または、「問切り」と呼んでおり、その時に、寺への寄進や永代供養を行う場合が多いです。

 

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